第 1 回日本水泳ドクター会議・日本水泳トレーナー会議関西地区合同研修会報告

1 回日本水泳ドクター会議・日本水泳トレーナー会議関西地区合同研修会の報告

 先日、3 月 11 日、大阪・履正社スイミングスクールにおきまして、第 1 回日本水泳ドクター会議・日本水泳トレーナー会議関西地区合同研修会を盛会に開催することができました。参加者はドクター会議、トレーナー会議及び学生、来賓含め総勢 28 名の盛会でした。

今回のテーマとしては身体障害者水泳の現状ということで、岐阜大学青木先生と履正社スイミングの嶋先生をお迎えして、リオパラリンピックを始めとした各大会のお話から障害者水泳を取り巻く現状と課題をお伺いしました。

青木先生はナショナルチームのドクターとして、実は相当大変な苦労話であるにも関わらず、しばしばユーモアを織り込まれ非常にわかりやすい話をしていただきました。

嶋先生からは、タイムのみで判断される健常者水泳からは思いもつかない、生涯に関する具体的なクラス分けのお話を含め、コーチ帯同としての喜びをお聞かせいただきました。

筆者自身、かなり昔ではありますが障害者水泳への協力の申し出をお断りした経過もあり、色々な意味で心に染みるお話でした。   

 また今回初の試みとして、兵庫県水泳連盟としても障害者水泳との連携を模索中ということもあり、各府県の水泳連盟とドクター会議・トレーナー会議の関わりを持つという意味合いを込めて、兵庫県水泳連盟理事長渕野先生と競技力向上委員会科学担当理事寺田先生にも研修会へお招きいたしました。偶然ではありますが、寺田先生はロンドンパラリンピックの総監督でもあります。

水泳ドクター会議と各都道府県競技団体との連携も東京オリンピックに向けての課題ということ踏まえての試みでしたが、渕野理事長からも今後とも是非連携を深めていきたいとのお言葉をいただきました。

もう 1 点、神戸百年記念病院近隣に在職されておられるスポーツファーマシストの小川先生にも御参加いただきました。現実的にスポーツファーマシストの資格を取られる方は多いのですが、実際に競技団体のお仕事をされる方が非常に少ない、あるいはチャンスが無いのが現状です。今回何とか兵庫県水泳連盟として、その役割を担えないかという検討から御参加いただいた次第です。

その後の懇親会においても、水泳という共通言語の元、皆さん職種の垣根を越えて和気あいあいと楽しんでいただけました。

 関西地区としてはこれからもさらに関係を深めていければと思っております。

 以上、先日の合同研修会の報告でした。

 

文責 日本水泳ドクター会議関西地域幹事兵庫県水泳連盟 競技力向上委員会医事部会理事 神戸百年記念病院 水谷和郎