JSTC基礎講習会

 1/28,29に行われたJSTC基礎講習会が行われました。今回も東京レクレーションスポーツ専門学校をお借りして研修を行いました。参加者は30名弱と例年通りの数でした。基礎講習会は入会後3年以内に必ず受講していただく講習会で、基礎講習会への参加がオープンブースでの活動の必須条件となっております。中にはリピーターも方もいらっしゃって、関心の高さ・技術研鑚への気持ちの表れを感じました。

以下、初めて参加された会員(中村先生)の感想です。

今回、1/28,29の2日間にわたり西葛西の東京スポーツ・レクリエーション専門学校で行われた日本水泳トレーナー会議基礎講習会に初めて参加させて頂きました。私自身、水泳は未経験でありますが各先生方の講義を聴かせて頂き、水泳競技の特徴、運動学、動作分析等の面からのお話も多く理学療法士である私にとって非常に興味をもてる内容でした。各職種の先生方からの講義は、トレーナー会議の概論、水泳における近年の研究成果や水泳選手に対する評価、コンディショニング、ストレッチ法、マッサージ法など実際に体を動かしての講義も取り入れられており、理屈だけでなく運動の効果を体感できたことで理解がより深まる内容であったと感じました。

 また、トレーナーという立場で選手やチームに接するときの心構えとして、常に選手を中心として考え、チームとして行動することの大切さ、関連スタッフと密に情報交換を行い水泳選手のパフォーマンスの向上に寄与していかなければばらないということを強く感身体面だけでなく、精神面からのサポートも非常に重要なのだと感じました。私自身病院勤務の理学療法士であり,またその自覚を強く持ち日々臨床に当たっていますが、講義の中で「現場で大切な事はどの資格を有するかということではなく、状況に応じた対応として何ができるか」という言葉を聞き非常に刺激を受け、医療処置以外の仕事も積極的に行い、選手に対し声援を精いっぱい送る大切さを感じました。

 講義以外の場面では、各都道府県からいらした医療職の方々との交流も深めることができ、私のような1年目の新人から20年以上臨床に携わっている方なども多くいらっしゃっていました。そこでは、理学療法士以外の視点での考え方やアプローチの方法についてのお話を実際に聞くことが出来たり、今後トレーナーとしてどう成長していきたいかなど話し合いを行ったりなど、私自身にとって非常に参考になり、実り多い場であったと感じています。

 今回、水泳についてほとんど知識がなかった私ですが、2日間の講習会を通して水泳に興味を強く持つことができたと同時に、まだまだ身に付けなければならない知識・技術があることを強く感じました。今回の講習会でお話しいただいたことを基盤に様々な事を経験し、身に付けていきオープンブースなど現場での活動も行っていきたいと思っております。

最後になりますが、御講義いただいた各先生方をはじめ、会場を提供して下さった東京スポーツ・レクリエーション専門学校の方、トレーナー会議スタッフの皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

東京厚生年金病院 理学療法士 中村拓成